日本放送作家協会主催 作家養成スクール
現役受講生の皆様
初めまして、一期の赤神諒と申します。
私は受賞まで大小数十回の落選を経験しました。特に最終で落とされる打撃ははかり知れないのですが、そのころには次の作品がすでに完成に近づいているので、めげません。
落選しても作品を取り上げられるわけではない。野球でもテニスでも何千回と素振りをするように、執筆も質より量だと考え、実行しました。そう決意したのはちょうどこの大学に入学したころです。以来、毎日のノルマを決めて3年余りで300万字以上書きました。
ふり返ってみて正解だったと思います。
当たり前ですが、小説は自分以外、誰も書いてはくれません。
ひたすら書き続けながら、プロの先生方の書き方、心構えなどを貪欲に盗み、生かしていけば、試行錯誤の中で自分に合った執筆スタイルを確立できるはずです。
小説執筆は愉しいけれど、ひたすらに孤独でつらい作業です。それでも書くのは、自分の満足できる小説を書き上げ、ひとつの世界を作り上げられたとき、その達成感がたまらないからです。神様になった気分だという作家もいますね。もし未体験の方はぜひ一度味わってみて下さい。麻薬のように執筆がやめられなくなりますから。
皆様のご健闘を祈ります。
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