日本放送作家協会主催 作家養成スクール
2020年 御座候70周年「御座候思い出エッセイ」
B賞入選
作家大学の生徒として 荒井伸雄
僕は小美玉市の住民で、常盤線・高浜駅から週一回上京する。もちろん作家大学で学ぶ為、品川駅より山手線で渋谷駅で下車する。毎回、電車とホームの間が広いので御注意下さいとの放送がある。これだけは五十年前と全く同じ、何故か郷愁を覚える。
しかし、都会には喧騒の中での躍動感がある。
その雰囲気が好きだ。老若男女が生き生きと輝いている。
入学の動機は今迄に喜怒哀楽があった、商品相場の大損、株で大儲け、商売(豆腐屋)での新商品開発で全国紙に何回か紹介され、従兄弟の保証問題で大ヤケド。解決した矢先、自宅と工場の大火災、恋愛は恋はするけど実らぬ恋、これには「落(オチ)」がある。二十八才の時の家持の女性との交際、即ち不倫の関係が尾を引いてると思う。以上の事を面白く、おかしく描ければ幸いです。
熟語に「熱意光明」が有る。頑張れば光が見えて来る。「兎と亀」の逸話の亀で良い。一歩、一歩、いや半歩、半歩で前に進めば、やがて大きな光に出会える。
受付で学生証を提示して教室に入る。テンション上がる。今日も全知全能を傾注して講義をうけよう、自身の糧に。
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